スーパー救急病棟の紹介
- 福井記念病院の急性期治療病棟は、精神科救急入院料病棟(いわゆる「スーパー救急病棟」)の認可を取得しております。
- 神奈川県の精神科救急体制の一翼として、救急患者さんを積極的に受け入れています。
- 医師、看護師、精神保健福祉士が手厚く配置され、密度の高い治療を行うために日々奮闘しています。
- 全48床のうち、個室が18床を占め、プライバシーへの配慮をしています。
スーパー救急病棟の実績
- 1年間に入院する患者さんの数は、約300人です。(グラフ1)
- 患者さん1人1人に適切な治療を行うため、多職種が日々協働・奮闘しています。
- 難治性・治療抵抗性疾患のため、クロザピン、反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)、修正電気けいれん療法(mECT)を導入しました。
- 薬剤や機器に頼るだけではありません。心理教育はもちろん、作業療法士・心理士が中心となり、認知機能障害のリハビリテーションも行っています。そのおかげか、統合失調症患者さんのお薬のCP(クロルプロマジン)換算値は、この4、5年で、100mg/日も減少しています。(グラフ4)
- ミールラウンド、摂食機能評価など、摂食面のケアもきちんと行っています。
- 患者さん宅への退院前訪問(精神保健福祉士、看護師同伴)を積極的に行っています(年間約40ケース)。患者さんの実際の生活環境を体感・共有することにより、実効的なサポートプランを作成しています。
- その結果、約70%の患者さんが、入院後3ヶ月以内に自宅あるいは施設へ無事退院することができています。(グラフ2)
- 退院後3ヶ月以内に再入院してしまう患者さんは10%程度です。(グラフ3)
まとめ
- 福井記念病院のスーパー救急病棟は、神奈川県の精神科救急体制の一翼を担い、年間約300人の患者さんを受け入れています。
- 新しい薬剤や治療機器を積極的に取り入れ、かつ、各分野のプロフェッショナルが協働して、日々奮闘しております。
- 充実した急性期治療を行うことにより、患者さんのQOL向上・医療の質の向上が得られるものと信じております。