施設名:医療法人財団青山会 介護老人保健施設なのはな苑 
住所:〒238-0115 神奈川県三浦市初声町高円坊1040-2 
電話番号:046-889-2400

なのはな苑の取り組み

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不適切ケアゼロになったわけ

「不適切ケア」が限りなく「ゼロ」になったわけ:職員のアンケート調査から
 20222月実施

大項目 中項目 職員の意見
認知症を学ぶ環境が整い、困難と感じていた拒否への対応を含めHow-toを学べたことが即戦力となり不適切ケア「ゼロ」に近づけた 知識の獲得
(スキルアップ)
・認知症ケアを誰に聞けばいいかわからず聞いても返答がなく迷いながらケアをしていた。
・自分で考えて行動した結果、間違ったケアがあった。
・今は迷ったときに相談ができ助言を得ることができる
・部長のOJTを通して今までの自分の対応を見直すことができた
・固定観念(できない・無理)が払拭され可能性を信じるようになった
・日々のOJTから情報を意味づけることができるようになった
・改めて得た知識が自立支援に繋がり不適切ケアや行動制止がなくなった
How-to ・対応に苦慮した時にOJTや助言を得られた
助言を得ることで、利用者の行動の意図を考えるようになった
・わからないことを放置していたが、具体的なアドバイスを得て困りごとが解消された
・対応がわからない時は部長に質問して助言を得られ、心に余裕が持てる
拒否への対応 ・拒否が観られるときは間を置き再挑戦することができるようになった
・拒否が続くときは他の職員と交代してもらえるようになった
・拒否があった場合はひと呼吸してから対応するとうまくいく
・嫌がる時には間を置いたり交代することで上手くいくことがわかった
新たに導入された食事・排泄のしくみは、職員に成功体験を生み、介護の喜びと共に介護負担感の軽減にも効果が及んだ 食事・排泄に関する利用者中心のケアのしくみの提案と介護負担感に及ぼした影響 ・声掛け・しぐさ誘導や夜間の90分サイクルでの声掛け、自力摂取の為の環境調整など具体的な対応方法が示されたことが介護者の負担軽減した
声掛け・しぐさ誘導表を使用の効果か、動き出したときに「どうしたい・何がしたい」と聞くようになった
トイレでの排泄は大事だと改めて考えさせられた
・ケア方針が示され、職員が同じ方向を向いてケアができるようになった
・声替え・しぐさ誘導により排泄の負担感が減った(3)
・声掛け・しぐさ誘導により業務負担が軽減した
・食事や排せつのやり方を変えたことで介助量が減った
・業務の見直しができたため時間に余裕ができた
・決まった時間の排泄介助が無くなり余裕ができた
・声掛け・しぐさ誘導が開始されてからは、利用者の行動を観る時間が増え、気持ちに余裕が持てた
・しぐさ誘導で布パンツを使用しトイレ排泄が可能になり、ケアが楽になった
やり方が変わったことで気持ちが楽になった
やり方が変わったことで、利用者のどこを観ていけばいいのかが分かった
・食事の直接介助が無くなり、ユニットの利用者全体を観ることができている
・夜間の90分サイクルの声掛けで利用者が安心して眠っている(安全・安心)
・声掛け・しぐさ誘導をするようになってから夜間の転倒が減った
安心して夜勤ができるようになった
・声掛け・しぐさ誘導が導入されてからは利用者の動きが少なくなった
・声掛け・しぐさ誘導をするようになり利用者の動きが少なくなった
・声掛け・しぐさ誘導はコミュニケーションの場面が増え関係が近くなった
・食事介助をする利用者がいなくなり、見守りだけで済むので余裕が生まれた
・食事介助者が多かった時は、終わらないことにいら立ちを感じていた
成功体験から得た喜び トイレで排泄ができる利用者が増えている
・業務的な誘導ではなく利用者の行動の意図を観ることができている
トイレで排尿している姿を観て、驚きと喜びがある
トイレでの排尿・排便を確認すると嬉しい気持ちになる
・介助なしでは食べないと思っていた利用者が何人も自分で食べていることに驚いている
「いかなる時も禁じられている行為である」と言われ続けたことや、助言を得て行ったケアの効果を得て、スタッフの意識や気持ちが変化した ・いつ・いかなる時も身体拘束をしてはならないと言われ続けた
・部長から身体拘束はいけないと言われ続けた
助言をもとに実践したケアに効果を実感できている
・利用者に寄り添うことで、身体拘束廃止、権利擁護につながった
・拘束に繋がり安易な言葉も聞かれなくなっている
職員の気持ちに余裕が出来ている
・利用者の行動を観る時間が増え利用者の思いに対応することができている
・ケアの満足感ゆとりを与え、不適切ケアが無くなったと思う
・利用者の落ち着きが職員の心にゆとりができケアの質につながると思った
・上司からの助言を「まずはやってみよう」と思えるようになった
ひとりで抱え込まず他の職員と相談できるようになり負担感が減った
・他の職員の意見や考えを聞けるようになり、追い詰められなくなった
気持ちに余裕が生まれ言葉遣いにも気をつけるようになった
危険回避を重視した対応から利用者の思いや願いを知ろうとする意識が芽生えたことが利用者の心が安定し行動に変化がみられるようになった 危険視していた利用者の行動(リスク偏重)の対応に変化が生まれた ・利用者の行動を危険回避の視点のみで見ていたが、「望んでいることがある」と気付くようになった
危ないと思っても・様子を観て待てるようになった
・転倒リスク者に対してもすぐに「危険」と思わずに見守る余裕ができた
・畳に上がっただけでも転落するのではないかと行動を制止していたが、利用者の力を知ることで極端に危険視せずに見守ることができるようになった
・立ち上がりが頻回な人・転倒リスク者・トラブルリスク者とレッテルを張っていたが、即行動制止するのではなく言葉や動きを観察するようになった
事故を防ごうと「座っていて」「待って」と、職員の都合で声を掛けていたが、利用者の行動の意図を探る 目的での声掛けに変化した
利用者の思いや願いを知ろうとする姿勢になった ・動きがある時は「何かしたいことがある」と理解して対応するようになった
・利用者の動きに対し思いを聞くことができるようになった
・利用者に寄り添う時間が増えお互いに穏やかに過ごせるようになった
個人に合う接し方を見つけ、焦らず続けていきたい
・業務に余裕ができたので利用者の動きや訴えに対応できるようになった
仕草から「何を求め」「何を伝えたいのか」を理解するようになった
「何がしたいのだろう」と考えるようになった
・利用者の行動に目を向けるようになった
・すぐに介助するのではなく、利用者の行動を観て何がしたいのか考えてケアをするようになった
・「歩く人だから」ではなく、何故歩くのか、原因を考えるようになった
・奇怪な行動を観ても、その人なりに頑張っている証と考えるようになり行動修正をしなくなった
・行動の原因を考えるようになった
・利用者の行動の背景を知ろうとする声掛けに変わった
利用者の行動の変化 思いをキャッチした対応が浸透したことで、利用者の動きが減った
・訴えに待たせることなく対応することで穏やかな生活ができている
・間を置く介護ができるようになり、利用者からの拒否行動が減った
利用者の思いを聞くようになった
協力し合える関係性が生まれた 協力し合える関係性が生まれた ・同時に二人の介入が必要な時には、他の職員に協力を得られるようになった
・職員同士が声を掛けあえるようになった
・看護師はフロア担当制になり休憩時間も十分とれるようになった
・利用者を第一に考え、些細なことでも声掛けし、協力し合えるようになった
・「私が変わるよ」「手伝ってほしい」と言える環境になった
・介入がうまく進まない時はスタッフ間で何故かを考えるようになった
アンケートを通しての気づき アンケートを通しての気づき ・アンケ―を重ねることで、惰性でケアをしていたことに気付かされた
・アンケートの実施で問題意識を持つことができた
・アンケートの結果に意見を求められたことが、自分の認識に変化を与えた
アセスメントができるようになり過不足なくケアが適正化された アセスメントができるようになった ・行動を止めずとも、部分的にお手伝いをすれば危険回避はできると分かった
・個別ケアが出来つつある
ケアの適正化 ・利用者の行動を観てから何を手伝えばよいのかを感がるようになった

委員会活動の実際

委員会の構成
委員会名 委員会のねらい 実践と効果
フレイル 廃用性機能低下を避け、最後まで体を駆使しつつセルフケア・趣味活動・社会活動の参加が叶うことを目的として多職種で議論・協働をする クリック
※準備中
リスク 普通の暮らしの中にはさまざまなリスクが存在する。安全のみを最優先したCareではなく、利用者の心身の活動を保証しつつ、起こってしまった事故の振り返りを重ねる クリック
※準備中
食事環境調整 職員にとっての安全・安心ではなく、認知症を患っていたとしても、ハード及びソフト両面の環境調整で、自宅で食べていた食事を自分の力で食す喜びを感じて頂くための検討を重ねる クリック
※準備中
歯科治療
口腔衛生
感染予防の観点も含めた口腔内の清掃を確実に行い、普通の食事を味わいながら食べ続けられるよう虫歯や義歯の調整を行うために議論を重ねる クリック
※準備中
栄養
マネジメント
慢性病を持つ高齢の利用者の栄養状態を客観的に評価する
管理偏重は避けご本人やご家族の意見を反映したマネジメントとする
クリック
※準備中
おむつゼロ 認知症者の意思確認を行ったうえで、ケアの工夫を重ね、昼夜共におむつの無い快適な生活を可能にするための議論を行う クリック
※準備中
褥瘡
皮膚トラブル
褥瘡・皮膚トラブルの有無を評価するとともに、ケアの実際から誘発要因を特定しそれらを除去する方策などを検討する クリック
※準備中
身体拘束
権利擁護
国で示されている身体拘束の有無、グレーとされる不適切ケアをきめ細やかに情報収集し対策を練る アンケートによる自己評価は2回/年実施し、課題を現場にフィードバックする クリック
※準備中
すっきり入浴 お風呂場は時として密室になり、不適切ケアが行われるリスクが高いことを鑑み、第三者が入浴シーンを客観的に評価し、課題を全職員で共有し、利用者がすっきり入浴できる環境をつくる クリック
※準備中
感染対策 新型コロナ・インフルエンザ・ノロウイルス等の感染症について、予防的対策や感染が確認されたときは、適時適切に対策をねり、組織全体の周知を図る クリック
※準備中
看取りケア 「看取りは生活支援の帰結」とした考え方を、ご家族・職員と共有する ご家族にインフォームドチョイスを重ね、ご家族の意向を取り入れながら、満たされた人生の終焉となるようお手伝いをする クリック
※準備中
研修
OJT・OFF⁻JT
OJT:申し送りの際、移乗・移動などが困難な事例にはリハ職からOJTを受ける
OFF⁻JT:神奈川県認知症介護実践者研修・リーダー研修 日総研のセミナー等
クリック
※準備中
家族会 2回/年 開催
参加者:現在・過去になのはな苑を利用されたご家族 地域のケアマネジャー
クリック
※準備中
地域貢献活動 2回/年 参加
三浦認知症キャラバンメイト連絡会 地域で認知症を介護しているご家族の相談 家族会
クリック
※準備中

 

実践者研修