適応障がい・パニック障がいについて
適応障がい
適応障がいとは、明確な原因となるストレスなどによって、不安やうつ状態、不眠、頭痛、めまいなどが起こる病気です。原因となるストレスから離れてしまえば、症状は治まります。症状をそのまま放置しているとうつ病を併発する可能性があります。
パニック障がい
パニック障がいとは、突然強い不安に襲われる・急に心臓がドキドキしてきた・めまいで座り込んでしまう等の突然起こる症状を経験した後に、同じ場所や状況でまた症状が現れるのではないかと不安に思う病気です。症状をそのまま放置していると、次第にうつ病を併発することがあるため、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。
適応障がい・パニック障がいの症状
- 動悸や息切れ、息苦しさ
- 発汗、しびれ
- 体や手足が震える
- 胸痛や胸の不快感
- 吐き気
- めまい、頭痛
- ほてり、眠気
- 不安感や恐怖心が強まる
当院で行う治療
薬物療法
精神安定剤や抗うつ剤によるお薬を用いて症状を改善していきます。当院では、しっかりと症状をお伺いして、体質に合わせて適切なお薬を処方しています。適応障がい・パニック障がいは再発しやすい病気です。症状が改善してきたからと言って、お薬を中断したり減らしてしまったりすると再発の恐れがあります。決められた用量・服用期間をしっかりと守りましょう。
認知行動療法
発作が起こる状況やメカニズムを探り、発作をセルフコントロールできるようにしていきます。具体的には、不安や恐怖の対象となるものを避けずに真っ向から向かっていく、不安を引き起こすかもしれないという考え方が間違いだと自覚する、物事を論理的にとらえる等です。この治療は、比較的短期間のうちに治癒が認められる他、再発率が低いのが特徴です。精神科デイケアでも精神科リハビリテーションの一環として認知矯正療法・心理社会療法をおこなっております。