不眠症の主な症状は、寝つきが悪い・就寝中に目が覚める・眠りが浅い等です。眠りが浅かったり、慢性的な寝不足によって、日中の注意力が低下したり疲れが取れないなどの体調不良を引き起こします。不眠症は、症状の現れ方によって、以下のタイプに分類することができます。

入眠障がい

• 寝つきが悪くて、なかなか眠ることができない
• 床に入ってから寝るまでに、30分以上かかってしまう

中途覚醒

• 寝ている間に、何度も目が覚めてしまう
• 目が覚めた後に、なかなか寝付けない

熟眠障がい

• 十分に睡眠時間をとっているのに、起きた後に熟睡した感じがない
• 朝起きても疲れや疲労がとれていない

早朝覚醒

• 予定している起床時間よりも早く目が覚めてしまう
• 早朝に目が覚めてしまうと、その後寝付けなくなってしまう

不眠症の治療には、薬物療法と生活習慣の改善が必要となります。

薬物療法

睡眠導入剤は、効果が長期間作用するものから中間、短時間、超短時間に分けられ即効性のあるものから、効果が緩やかに現れるものまで様々な種類があります。当院では、その中でも依存性や副作用が少なく、安全性の高い睡眠導入剤を処方しています。不眠の症状や原因をカウンセリングでしっかりとお伺いして、体質に合わせて適切なお薬を処方いたします。

生活習慣の改善

当院では、不眠症の方にお薬の処方と合わせて生活習慣の改善に向けたアドバイスも行っています。具体的には、以下のようなアドバイスを行っています。

• 体内時計を正しくするために、同じ時間に起床して太陽の光を浴びましょう。
• 夕方以降の激しい運動は控えましょう。
• カフェインも夕方以降での摂取は控えましょう。
• 寝る一時間前にはテレビやゲーム、スマートフォン、インターネットなど脳への刺激が強い物は控えましょう。